バベルの塔

 

ぼくのりりっくのぼうよみの曲、"For the Babel"とナシーム・ニコラス・タレブの本、『ブラックスワン』の共通点。

 

前者のテーマは、膨大な芸術作品の中から優れた数作が選ばれて、次元が1つ上に進んでいくが、その選ばれなかった無数の作品自体が、レベル上げに不可欠な要素で、その芸術の歴史の流れに一石を投じていくこと自体が大事といったような内容だったと思う。

そこから自分は、完成度が重要視されすぎるとその作品を作るチャレンジ精神や作品を作って投じること自体の意義が損なわれてしまうのではないかと思った。

当時それをRamと関連づけながら全体に語った気がする。

 

で、今日ブラックスワンを読んでいたらそれと同じようなことが書かれていた。

物言わぬ証拠。

自分たちが知らない世界に無数の生まれた作品があり、それらの作品があったからこそ、名作が崇められている。

 

名作が名作と言われるのは、他の凡作があり、それらと比べて非常に優れていたからだ。

だから、名作だけを見てこれが全てだと評するのはおかしい。

しかし、その名作以外の凡作はどこにあるかわからないし、知らない。

見えないが、それらに対する敬意を持つことは重要な気がする。

 

また、自分の場合に置き換えると、何かチャレンジをしようとする時には、必ず成功するかはわからなくても、これまで積み重ねられてきた歴史に自分の石を積み上げることで、その次元をほんの少し上げることこそに意義があると思いながらやるのが、良い姿勢なんじゃないかと思う。

 

 

あと、ブラックスワン、これは人間の本能について述べている内容が多く、ファクトフルネスの難しい版なイメージ。