仮説思考 第2章まとめ
仮説を使う
- 仮説をもって問題発見・解決に当たる
- 仮説・検証のプロセスを繰り返す
- 仕事の全体構成を見通す
- 人を動かすのに必要な大局観
1. 仮説をもって問題発見・解決に当たる
仮説→効果的かつ効率的に仕事を進めるための大きな武器
- 医師が患者の診察をするのと同じ
- 毎回人間ドック並みの検査をやるわけにはいかない
問題発見の仮説、問題解決の仮説
- 最初にこれではないか?という仮説をいくつか立てる
問題を絞り込む
- 立てた仮説を実際に検証してみる
具体的な打ち手の仮説を立てる
具体的な打ち手を絞り込む
- 最初に問題を絞り込むことが大事
- 幅広いテーマでもかなりコンパクトに扱うことができる
- 仮説を使う=効率的に不要な問題や役に立たない解決策を消去するプロセス
2. 仮説・検証のプロセスを繰り返す
繰り返しで業務改善
セブンイレブンの仮説検証システム
- ソフトドリンクの例
実験回数が増えるほど仮説は進化
- 何も実行しないことが大きなリスク
- 立ち止まって考えるよりも、とりあえずの答えをもって、実験するという方法が有効
3. 仕事の全体構成を見通す
全体が見えれば無駄が減る
- レポートの書き方
- ストーリーの構造化
- 全体のシナリオを作ること
- 大まかな筋道を仮説ベースでつくる
化粧品の売上打開策のレポートを書く
- 現状分析、結論、提案
- 全体のストーリーを考える際、大きな問題と小さな問題をまぜこぜにしないのが大事
高級加工食品カテゴリーの競争戦略
- 空パックを使う
- 中身が埋まっていないスライドがたくさんあるパッケージ
- 30枚くらいのスライド
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ストーリーを構造化するということは、ストーリーをこういう内容でつくり、こういう構成で仕立てようという全体のシナリオをつくることだ。
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まずはストーリーを構造化して全体を見通してから、その後、それぞれのブロックに適切なグラフや資料を盛り込んでストーリーを詳細につくり上げていく。
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いきなり細部からつくるのではなく、ストーリーを構造化することで全体の大まかなシナリオをつくってから、そこに詳細を内容をくわえていくのだ。
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その足りないピースを想像力で補って、全体のストーリーをつける。その足りない部分を補う想像力が、別の言い方をすればまさに仮説思考力である。
4. 人を動かすのに必要な大局観
人を動かすのにも効果的
空パックの利点
- 自分が何を考えているかが明白になる
- すでにわかっていることや証明されていることがわかる(内容が詰まったスライド)
- 何が足りないのかがわかる→これから何をすればいいかわかる
仮説思考でプレゼンを組み立てる
- 名刺の裏一枚に書ききれないアイデアは、大したアイデアではない
- 説明にレポート用紙を何枚も使う必要のあるアイデアは、たとえ本人がすごいと思っていてと他人には伝わらないし、大したものではない
- 1行, 2行で言い切れるアイデアこそが実はすばらしい
- まず仮説思考の結果はっきりした課題をサンプルに表現する
- 次にそれを解決するための提言を述べる
- 以上がプレゼンテーションの核である
- 補足する形で、何が原因でどんな現象が起きているのかを現状分析として少し詳しく語る
- 次に解決策の具体的な中身やどのように実行していくかを解説する
聞き手の立場で再構成する
- プレゼンテーションを通じて成し遂げたいことを明確にした上で、そのためには何をどういう順番で話すのがよいかを逆に考えていく
- 相手の立場に立つ
- お互いの間に共感を生み出す
結論から入るプレゼンのメリットとデメリット
- メリット①結論に至るまでのイライラを感じさせない
- メリット②最初の結論に相手が納得してくれれば、その結論の理由説明を簡略化できる
- 帰納法的に考える人にとっては引っかかる