C2

2年前、自分が高3で大学受験に臨んでいた頃の話。

 

センター終わって二次試験。

ひたすらに思い続けていた夢の実現が近づけば近づくほど、不安は増していく。

時には心が震えて勉強することができなくなってしまった時もあった。

自分がこれまでに積み重ねてきた努力が人のレベルを越えていてこれを本番まで維持させるのは無理だと思ってダメになりそうになりながら震えていた日。

過去の自分に負けるのが1番嫌だったけど、二次試験の勉強を進めている時にふと後ろを振り返ると、今まであまりにも淡々と積み上げてきた自分の努力の偉大さを思い知る。そして今の自分が1番頑張らなければいけないという義務感。

 

このタイミングで車が間違って自分を引いて死んでしまえば、ドラマのような綺麗な終わり方ができるのにな。とか本気で考えていたほどの受験結果に対する不安。

 

 

前期入試の合格発表。

落ちた。ということを認識する瞬間というのはいつだろうか?

…自分の受験番号が見つからなかった時ではない。

 

結局

落ちたと実感することはできなかった。

ただ、「ない」という言葉だけが真っ白な頭の中に1つあるだけ。

 

自分の行く場所がない。

自分の居場所がない。

自分がこれまで散々思い描いてた未来の大学生活がない。

 

どこに行けばいいんだろう?

わからない…

今まであんなにはっきりと見えてた未来がブラックアウトして何にも分からなくなっちゃった。

 

誰か…誰か自分が次にすべき行動を教えて…

落ちた時のことなんて全く考えてなかったんだ

 

誰か…

 

頭で考えることは完全にストップしてしまっていた。

ただ身体が赴くままに……

 

あ、あの人に会うしかない。今はこれしか思いつかない。

 

受験の日に相談会を開いていてそこで話したののかさんに自分がこれからどうしたらいいのか聞くしかない。

 

ののかさんは見当たらなかった。

 

でもここで帰ってしまったら…もう一生ここに戻ってこれなくなってしまいそうな気がする…!

唯一手元にある1本の細い糸を手繰り寄せるようにして、京大GIの人にののかさんを知ってるか聞いてみる。京大GIは巨大組織なのか、自分が伝えようとしている人をなかなか理解してもらえない。3人目ぐらいでやっと知り合いがいた。